運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
現在。
―――チン。
と、音を鳴らして優子は仏壇に手を合わした。
「はい。優子、コーヒー」
「ありがとう、功一」
陽子にコーヒーを渡して隣に座る。
「…もう、陽子がいなくなってから10年になるのね…」
「そうだな…」
「ごめんね、あれから10年も待ってもらって。…あの頃は、優姫も6歳ですぐには離婚できなかったし…私のせいで功一と太一の仲が悪くなっちゃって…」
「いや、お前のせいじゃないよ。あいつは『社長(元)』だったくせに『教師』にもなった俺が許せないんだろう。こんな立場なのに会社の経営(年間売上)も勝っちゃって…恨まれるのは当然だ。俺には枢、悠、陽子、そして…優子が傍にいる」
「そうだね…」
俺はそっと、優子を抱き寄せた。
俺たちは知るよしもなかった。
天国で陽子が『赤い糸』で結びつけたのが俺と優子だけじゃなく、その子どもたちにも繋がっている事を…