運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【優姫】
屋上。
テスト週間が終わって、私は陸に呼び出された。
「…陸、話ってなに?」
「……俺、ずっとお前のことが好きだった」
「えっ…?」
私は一瞬、陸がなにを言っているのかわからなかった。
…『ずっとお前のことが好きだった』
陸が私を好き?
「優姫、今…好きなヤツいるのか?」
「いないよ…」
…嘘。
私は枢が好き。
でも、言えない。
今は『先生』と『生徒』でもあるから……
「…じゃあ、俺と付き合ってくれないか?」
「…少し考えさせて…」
私はそう答えるしかできなかった。
「わかった…」
そう言って、陸は屋上を去って行った。
それから、数日。
陸は学校では、私から離れようとしない。
「優姫、それ重いだろ?」
「大丈夫だよ」
「いいから…俺が持つよ」
「ありがとう…」
陸に優しくさればされるほど心が痛む。
…ごめんね、陸。
『本当の事』が言えなくて…
私、最低だね…
「優姫、どうした?顔色が悪いぞ」
そう言って、陸は不意に私のおでこに自分のおでこをくっ着けて来た。
「…熱はないな…」
「陸、顔が近い…」
「あっ、悪りぃ」
陸は顔を真っ赤しながら、私から離れてくれた。
「雨宮!」
その声に振り向くと枢がいた。
「…先生」
…枢、もしかして…
さっきの見てたの?
枢は陸をチラッと見て、小声で私に囁いた。
「…今日は帰りが遅くなる」
「わかった」
「…それから、俺…もう限界」
「えっ…」
そこまで言うと、何事もなかったように去って行った。
「切先、なんて言ったんだ?」
「うんうん、大した事じゃないよ」
私は陸にそう答えた。