天才極甘党系男子
いつの間にか大きな一軒家についていてわたしたちはその中に入った。
幼なじみだなんて知らなかった。
咲和から何も聞いてないじゃん!
「颯佑、大丈夫かな?何時に来るの?」
「わかんない」
「ここ、知ってるって?」
「わかんない…」
「ほんとに未来の嫁?」
「……わかんない」
心平さんが最後に聞いてわたしはなんだかそう出てしまっていた。
さすが颯佑の幼なじみ。
言葉を選ぶってことがないみたい。
「心平、ほんとにやめてよ。
澄乃のこともっとかわいがって」
「あー、はいはい」
「心平!!」
まるで親子みたい。
わたしは慌てて笑顔で答えた。
「大丈夫だよ、咲和」
「澄乃…」