天才極甘党系男子
まぁ、ここも乗り越えないと。
こいつを終わらせて向き合う。
僕は横を向いて彼女を見た。
あぁ、こんな顔してたんだ。
なんて思ってしまう僕はひどい。
「ほんとにやめてください。
澄乃が悲しむし僕は彼女を守ると決めたんです」
「わたしは先生が好きだから諦めません」
きっと睨むように僕を見る。
「先生、嘘なんてやめてください」
すぐにふんわりと笑って前を歩いていく。
ため息が自然と漏れる。
嘘、ではなかったんだけどな。