天才極甘党系男子
部屋は最上階。
やっぱり、医者となると年収が違うのかな…。
そんなことを考えながら部屋に入る。
「ここがこれからの家ね」
「うん」
「部屋は…」
あるドアをどんどん開けていく。
「ここは僕の部屋で…ここはあんたの部屋で……トイレと」
なんとなく、部屋の間取りはわかった。
「ご飯かなんか食べに行く?」
リビングに入るとある程度のものは置かれていてその状況を見てわたしに、聞いてきた。
「うん、和食食べたい」
「はいはい」
少しわがままを言ったけど颯佑はただ頷いてリビングから出ていった。
わたしは周りを見渡す。
今日からここで過ごしながら花嫁修行。
「ほらーいくよー!」
「うん」
これからは真っ暗な道のような気がするけど頑張るしかない。
わたしは颯佑のいる玄関に走っていった。