土曜の昼下がりに、あなたと

それからあとは――心のままに、流れのままに。

ピンクのカバーがいかにも女子っぽい窮屈なシングルベッドの上で、私たちは心から互いを求めあった。

カーテンを閉めても十分に明るい真昼の部屋。

こんな時間から、こんなこと……。

ちょっとした後ろめたさに、じわじわと羞恥心が煽られる。

そんな私の表情を彼は目ざとく見逃さなかった。


「明るいところでするの、恥ずかしい?」


わかりきった質問で透かさず私を責めてくる。


「……別に」

「ふーん」


意地を張る可愛げのない私に、容赦のない鬼畜な彼。


「平気なんだ?」

「それは……」

「じゃあ、これでも?」

「ええっ……嫌ぁ、ちょっと……」


心もとなくも私の体を隠していた毛布が剥ぎ取られ、素肌をあらわにさらされる。

ぞくぞくするのは、肌に触れた空気のせい?それとも……。


「冴衣?」

「……やっぱり、恥ずかしいよ」


素直に白状して小さくなる私を、高哉は包み込むように抱いてくれた。


「可愛いな。素直でも、素直じゃなくても」

「意地悪……」

「俺、やっぱり冴衣がいいよ」

「え?」

「冴衣じゃなきゃ、冴衣がいてくれなきゃダメだ」

「高哉……?」


顔を上げようとした瞬間、強引に唇を奪われた。

そうして、彼は私の髪を何度も優しく梳いたり撫でたりしながらキスをした。

繰り返し、角度を変えては幾度も幾度も。

気が遠くなるほど、息がつまるほど、狂おしくて優しいキスを。
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