恋の授業。



「家、どの辺なの?」



今までのことが無かったかのように、自然に話をふってくれる。
でもそれは、何もなかったことになってしまったってことで、やっぱりワタシは森川君の一言一言に一喜一憂してしまうんだ。



「キノコ公園ってわかる?かな…そこの近くなんだけど…引っ越してきたばっかりじゃわからないかな。結構大きめの公園なんだけど……」



うぅっ……話の終わり方さえ解んなくなった…!



「じゃあ、ついでに案内してくれる?」



あぁ…森川君はなんて上手いんだろう…
ワタシが気を使わないように、こんな風に言えるなんて…



もっと、森川君のことが知りたい。



ハッキリとそう思った自分の気持ちは、もう完全に森川君に向かっているんだと思い知って、ワタシは自分に自信を持ってゴーサインをだした。


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