恋の授業。

「も、森川君、あの、その実況やめて…！」



そう言うのが精一杯だというのに、更に笑い出す森川君。



「ホントおもしろいっ！」



…おもしろい？！



からかわれたんだと思ってパッと森川君の方を見ると、満面の笑みが一瞬にして慌てた顔になった。



「あっ、違う！違うよ、ごめんね。
その…、おもしろくてかわいいってことだよ。」



顔は真っ赤で、頭は噴火。
心臓なんて初めからバックンバックンしてるのに、こんなこと言われてこれ以上どうなれっていうんだ。



恥ずかしさと嬉しさと、期待するなという気持ちが混ざってワタシの唇がフルフルと震え出す。



「ん？あれ？違うな、かわいくておもしろいのか？？」



そ…そろそろやめてください森川君…
頭も心も持ちません……。