恋の授業。
森川君のせいじゃない。
でも…そう思うよね…。
それがわかる分、そう言ったところで軽く聞こえてしまいそうな気がした。
うなだれながら小さくなる森川君が、しょんぼりした犬のように見える。
『母性愛……』
ふと、いつかどこかで言われたような言葉が頭に浮かんだけど、とにかく今は、森川君に元気を出してもらいたい。
勇気を出して……
覚悟を決めて…………。
森川君の膝の上に手を伸ばして、力なく放り出された大きな手を緊張で汗ばんだ手でギュッとにぎる。
「さっき森川君が来てくれて、嬉しかったよ。」
「………」
「す…っす、……素敵でした……」