恋の授業。



こんな時ですら、気の利いたことも言えない。

そんな自分に絶望しながら、すでにキノコ公園に着いてしまった。



いつも別れる場所で、足を止める。


森川君は、何も言わない…。



「じゃ、じゃあ…今日は、ありがと…」



重過ぎる空気に耐えられなくなったワタシは、横目で森川君を見ながら手を離そうとした。




その時。






ギュッと、つかまれた手。







一緒になって
ギュッと縮んだ心臓と
クラクラする程の目眩。


< 180 / 324 >

この作品をシェア

pagetop