恋の授業。
「キノコ公園まで送るよ」
回想や妄想に浸っていたワタシは、その声で我に返る。
……うわっ!
やだっ!意識飛ばしてた…
変な顔してなかったかな……。
「いつもごめんね、ありがとう!」
地元の駅は花火の影響もなくいつも通りの雰囲気だけど、森川君はワタシの手をつないでくれている。
地元感が現実に引き戻したのか、まるでねずみの国からねずみのカチューシャを付けたまま帰って来てしまった時のような恥ずかしさに、頭から湯気が出そうなほど恥ずかしい。
でも、嬉しい…!
いろんな感情が混ざりながら、そっと森川君を見てみると、なんだかさっきまでと、違う。
なんだろう…なんだか空気が…
そういえば、いつもならいろんな話をしてくれるけど、ずっと黙ったまま。
さっきまでの浮かれ気分は一瞬にして
不安に変わる………。