恋の授業。




「はぁ〜…」

「ふぅ〜…」





森川君の唇が離れて数秒後…
私たちの息はそろって吐き出された。



妙に落ち着いてた心臓は、またもやバクバクと全身に響いている。



……キス。

したんだ………



お互いに緊張しているのがわかって苦笑いをしたあと、森川君がもう1度ワタシの手をにぎって



「俺の、彼女になってください。」



と、確かな言葉をくれた。



思わずぐふっ!っと声が漏れてしまえば、もう顔のニヤニヤを止めることもできずに、ひたすら頷くことしかできなかった。



あー…!!
今更実感湧いてきた…

あー!!



世の中にはこんな幸せがあったんだな、と、どこか客観的に考えていると、森川君がまた一つ嬉しい言葉をくれた。



「今日は、大事な記念日だよ。
絶対忘れないから。」



< 185 / 324 >

この作品をシェア

pagetop