恋の授業。
「はぁ〜…」
「ふぅ〜…」
森川君の唇が離れて数秒後…
私たちの息はそろって吐き出された。
妙に落ち着いてた心臓は、またもやバクバクと全身に響いている。
……キス。
したんだ………
お互いに緊張しているのがわかって苦笑いをしたあと、森川君がもう1度ワタシの手をにぎって
「俺の、彼女になってください。」
と、確かな言葉をくれた。
思わずぐふっ!っと声が漏れてしまえば、もう顔のニヤニヤを止めることもできずに、ひたすら頷くことしかできなかった。
あー…!!
今更実感湧いてきた…
あー!!
世の中にはこんな幸せがあったんだな、と、どこか客観的に考えていると、森川君がまた一つ嬉しい言葉をくれた。
「今日は、大事な記念日だよ。
絶対忘れないから。」