恋の授業。



綾子との別れを惜しみつつ家に帰る。

大学に進学する綾子は夏休みなんてあってないようなもの。
そう滅多に会えない。


ワタシだってニートになるわけじゃないけど、なんとなく焦りを感じる瞬間だったりする。



「そうだ!ホクロメガネにも報告しなくちゃ!」



たくさん話を聞いてもらっていたんだから、森川君とのことを話そうと早速メールを送る。



『了解』



いつものように、素っ気ない返事が来て約束が決まった。



ついでにあれも話そう、これも聞いてもらおう…
どんどん膨らむ頭の中に胸が踊った。



今日の10時!
待ち遠しいっ!!



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