恋の授業。
夜の9時57分。
ホクロメガネと約束をした日はこの時間に家を出る。
森川君と付き合うことになったこともだけど、今日感じた重たさを話してしまいたい。
なんとなく、ホクロメガネにはワタシの悪い部分も隠せない気がする。
こんなワタシを、許してもらいたいのかもしれない。
まとまらない頭を抱えながらも足取りは軽い。
キノコ公園のベンチまであと少し。
脚を組んで座っているホクロメガネが見えてくると、あぁやっぱりと口がほころぶ。