恋の授業。
ん?なに?
なんかムカつく!
また子供扱いして。
むすっと睨んでいても、見えていないとでも言うように穏やかに話し始めた。
「僕に言うように、言ってみたらいいんじゃないですか?」
はい?
「ホクロメガネさんならともかく、森川君に言えるわけないじゃん。」
意味わからん。
嫌われ者にさせたいのか?
「でも、君はそれを我慢してる。」
我慢…
?
「だって我慢て必要なんでしょ?」
どうでもいいなら、今までみたいに笑って誤魔化せばいい。
でも、森川君とはちゃんと付き合っていきたいから…誤魔化さない。
誤魔化さないなら、思い通りにならないことは我慢するしかないじゃない。
「確かに、受け入れられる範囲での我慢は必要ですよ。」
「……?」
受け入れられる範囲…?
始めて出てくる言葉に、ワタシの頭は?でいっぱいだった。