恋の授業。
「簡単に言えば、我慢のし過ぎは良くないということです。」
…ほんとに簡単にいうよね〜。
そんなこと言ったってさぁ…
「ん〜でも。どうしようもないじゃん?」
ホクロメガネは少し考えた素振りを見せた後、一つ大きな息を吸った。
「君は僕に色んな話をしてくれますよね?」
う…まぁ、そうだけど…恥ずかしいから言わないでほしい。
「お友達にも、いろんな話ができるようになったと言ってました。」
珍しく下を見ながら話している…
「今後は、森川君にもそうするべきです。」
…森川君…に?
「あの一応、好きって気持ちは伝わったと思うんだけど…?」
少し笑ったホクロメガネは、そうではなくて、と諭すように言った。
そうではなくて、いろんな気持ち全部、だそうだ。
「森川君に、全部話せるように…?」
森川君に…
「そうです。しっかりと、思っていることを伝え合わないと。」