恋の授業。
え、なんで?なんで?
無理。
無理。
ワタシは言葉にできずに、ただ首をブンブンと横に振った。
だって…森川君に本当の気持ちなんて言ったら…嫌われる。
傷付ける……
傷、付ける…?
「君にはちょっと、急過ぎましたね。でも、本当に繋がりたいのなら、避けられませんよ。」
え。待って。
待って。よくわかんない。
無理だよそんな…
若干パニクるワタシを見てクスクスと笑うと、ふわっと頭に手が乗った。
わからないわからないとアタフタするワタシの頭はとても大きな手に包まれて、意外にもふっと力が抜けて行く。
ホクロメガネの言ったことに焦りを感じたのに、ホクロメガネに落ちつかされている。
なんとなく振り回された感がムカっとしたけど、やっぱりこの手には敵わない。
この重さがとっても心地よかった。