恋の授業。



結局ワタシの質問には何一つ答えてくれなかったけど、それは結構どうでもいい。


ただこうして話をする時間がワタシには必要だったんだと思えたから。



「しばらくメールがなかったので何かあったのかと思いましたが、元気そうで良かったです。」



ま〜た子供扱い。



「あのさぁ!ワタシだって友達とかいるよ?ちょっとさ!子供扱いし過ぎっ!」



「申し訳ありません。そんなつもりでは無かったのですが。」



一瞬反省したような顔をした後、堅苦しい言葉を発しながら、それとは反対にクシャっと笑ってワタシの頭をいいこいいこと撫でる。



わ!
わわわわわ…
これちょっと意外…てゆうか…



「ズルイ!」



そういうのズルイ!



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