恋の授業。




教室に入った瞬間、やっぱりと思う。

友達の多い森川君はたくさんの男女から冷やかされているし、逆に友達の少ないワタシでさえ、数人の女子が寄って来た。



「川原さんたちホントに付き合ってたんだねー?」



一方的な話を聞いていれば、夏休み直前に少し噂になった程度だったから夏休み中は疑惑止りだったらしい。



はぁ……
こういうの、苦手なんだけどな…



ちらっと森川君を見てみれば、普通に笑顔で答えている。

コミュニケーション力が高いって羨ましい。





そんな具合で、休み明け早々たいして話したこともない女子から引っ切り無しに話しかけられていると、ある1人の子がもう一つ爆弾を落としてきた。



「そういえばさぁ!」



……?




「これって川原さんだよね?!!」



そう言って開いたのは、最後に載った雑誌だった。



…うっわぁーーー。
何も…今出さなくても……



苦笑いを返すと、すっごーーーい!と大きな声を上げて更に注目を集めてしまうという、ワタシの一番苦手な目立ち方になった。


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