恋の授業。
「空!急いで!時間無いよっ」
「あー!わかってるよぉ〜!」
予定外の行動で、延ばしてもらった門限まで残りわずかになってしまった。
「ほら乗って!」
「え!車っ?!」
「歩いたら間に合わないでしょ!」
「えー?ちょっとくらいへー」
「へーきじゃないっ!」
「んー。わかったよぉ。」
もう少し一緒にいたかったのは俺だって同じだ…
「ゆっくりさせてあげられなくて、すみません…。身体、大丈夫ですか?」
初めてとは思っていないけれど、
少し、無理をさせた自覚はある…。
「う、うん…。ていうかさ!ホクロメガネさん、さっきはタメ語だった!何で?なんでっ?!」
しまった……
「急いでいたからですよ。」
本当は…、馴れ馴れしくなると、いつか空の本当の気持ちを見抜けなくなる気がするからだ。
それに…ッフ
空は子供扱いが嫌そうだからな。
車を空のマンションの少し前で停める。
「じゃあね、ホクロメガネさん。」
はにかんでいるのは、さっきの出来事のせいだろう。
本当は帰したくないなんて見抜かれないように、冷静に空を見る。
「…これ。危ないので…今度からはこれで入って待っててください。」
空の手にマスターキーをに持たせると、それを見た瞬間、パッと満面の笑みになる。
あぁ…ほんとにもう…
……空は完全に俺の弱点だ。
