恋の授業。



何ニヤッとしるのよ。
覚えてるわけないじゃん。

…ふーん。

見た目が地味だから暗そうとは思ったけど
暗いだけじゃなくて、堅いし嫌味っぽいんだ。
最悪じゃん。

それになんか…。
全部見透かされてるような感じ。

それより、何で話しかけてくるの?
謝らせ足りないわけ?
あ、それか、下心?
女子高生ってだけで価値あるらしいし。

もしかしたら変な人かも知れないし
最寄り駅が同じだから何か思われても面倒だし…
一応『穏やかな笑顔』使っておくか。



「あ、いえあの、ワタシこそ逃げるようにしてすみませんでした。
この前のグロスも、すみませんでした。」



よし。
これでいいだろう。



ペコリと頭を下げて、雑誌だけをレジに持って行く。



今日はラノベは諦めよう。


< 7 / 324 >

この作品をシェア

pagetop