恋の授業。
何ニヤッとしるのよ。
覚えてるわけないじゃん。
…ふーん。
見た目が地味だから暗そうとは思ったけど
暗いだけじゃなくて、堅いし嫌味っぽいんだ。
最悪じゃん。
それになんか…。
全部見透かされてるような感じ。
それより、何で話しかけてくるの?
謝らせ足りないわけ?
あ、それか、下心?
女子高生ってだけで価値あるらしいし。
もしかしたら変な人かも知れないし
最寄り駅が同じだから何か思われても面倒だし…
一応『穏やかな笑顔』使っておくか。
「あ、いえあの、ワタシこそ逃げるようにしてすみませんでした。
この前のグロスも、すみませんでした。」
よし。
これでいいだろう。
ペコリと頭を下げて、雑誌だけをレジに持って行く。
今日はラノベは諦めよう。