恋の授業。
 


あれから、森川君とは一言も交わしていない。


マリが森川君に本当の事を言うんじゃないかと思ったりもしたけど、それもなかったみたいだなと思いながら、本当はそれを期待していたのかもしれないと、自分で思う。



うっわ!うっわっ!最低!



恋愛体質のマリがなんとかしてくれるんじゃないかと期待してた自分に気付あて、吐き気がするほど嫌気がさした。



あー、ワタシ…
また森川君の事考えてる。
もういい加減やめよう。
まったく…相変わらずだなぁ…



「相変わらずですね。」



…えっっ?!



一瞬自分の頭の中の声が聞こえたのかと思ったけど、振り返ってみると、そこにはホクロメガネが立っていた。



「なんだ。てか、相変わらずって。」



「相変わらずオーラが死んでますよ?」



そう言ってプハハと笑っいながらワタシの隣に座る。
今日は、どうにも整理のつかない頭を冷やすためにいつものベンチでボーッとしていた。


座ったホクロメガネの横顔が、どことなく浮かれて見える…

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