恋の授業。
「なんかぁー。」
「はい。」
「んー…」
「……。」
「上手く言えないかもしれないんだけど…。」
どう話していいのか迷いながらゆっくりと話し始める。
「ワタシちゃんと森川君の誤解は解けたと思うんだ。」
「あぁ、はい」
森川君の話、覚えてるんだ。
「べつにあれだよ?ホクロメガネさんに言われたからじゃなくて、自分でもその方がいいと思ったからだからね。」
人の意見に左右されたわけではないと、知っていてほしかった。
ホクロメガネは、うなずきながら優しく笑っていた。
「でも、そこでまた誤解が生まれて。」
「また?」
またとはなんだ!と思いながらも、今までのことを思い出しながら話しているからか、さっきにも増してどんどん落ち込んできて、ホクロメガネの言葉に言い返すこともできなかった。
「そう、また。……それで…。」
恥ずかしさと、後悔と、あとは解らないけどいろんな感情が混ざって、言葉が選べない。
「それで?」
「うん…。それで、終わっちゃった?みたいな。」