恋の授業。



「………」



ホクロメガネの無言がどういう意味なのかわからずに、ドギマギしてしまう。



「終わっちゃったって、ただのクラスメイトならどうでもいいんじゃないんですか?君なら、そうでしょう?」



んんっ……!
そんなの!ワタシだってねぇ!



「そんなの、そうだよ?!そうじゃんよ!」



自分で解り切ってることを言われたことに、小学生のような反応をしてしまう。



「でも…!なのにっ!こうやってネチネチ考えちゃうから困ってるのっ!嫌なのっ!」



一気にまくし立てて苛立ちを全てホクロメガネに浴びせてしまった…。



「では…、森川君はどうでもよくなかったってことですね?」



…いや。それはー…



「……。」



「森川君とは、終わりたくなかったってことですね?」



ううっ……



「いちいち口に出さないで下さい。」



「わかってるんですね?!上出来です。」



ワタシが怒っているというのに、笑いながらこっちを見ているホクロメガネがやけに嬉しそうで意外だった。


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