秘密

白部は、優しい。
こいつは、自分の復讐を俺に任せて、俺の手が汚れなくてもいい血で汚れてしまうのが嫌らしい。





そう、今日俺は………






親父を殺す。








そして殺した後、俺は組長となり、黒澤組を継ぐ。

そしたら、外にでる事は少なくなる。

必然的に、一磨とは会えなくなる。


そうすれば、この気持ちも消えてくれるだろう。



「棗様。着きました」

「あぁ、ありがとな。
後は俺に任せろ」




俺は、世界一の極道。
黒澤組本家に入った。


薄く怪しげな笑みを浮かべながら。

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