一夏の花



「そっかぁ、君が僕のことを覚えているはずがないよね。なんせ一番端っこでメモ取ってた冴えない研修医だし」



 笑う彼の腕で、患者につくはずの「久保大斗(くぼ ひろと)」のリストバンドが揺れた。
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