ギャップ彼女 1

みんなの会話が聞こえてきたから…




「…だいたいよ~あいつムカツクな~」




この声は伊吹だ。




「あぁ」



何?何の話?




ムカツクって何?やっぱり私の事かな…?
呼び起こされる、昔の嫌な記憶。



ケラケラ笑っている隼人と蓮。隼人の笑い声でうまく聞こえない




「…----んなんじゃねぇ-」

「…---リンーーーーだな」




やっぱり私の事、話してたんだ。
胸がズキズキと痛む。





「俺は別にリンなんか何とも思ってねぇ!!ってかむしろ嫌いだ!!嫌い!!」





蓮の大きい声が響いた。





ここでも、あんたなんか嫌われてるよ?分からない?




そっか…
朱里の言葉は本当だったんだ






胸に隙間風のようなものがひんやりと吹き込んだ。
< 154 / 426 >

この作品をシェア

pagetop