ギャップ彼女 1
みんなの会話が聞こえてきたから…
「…だいたいよ~あいつムカツクな~」
この声は伊吹だ。
「あぁ」
何?何の話?
ムカツクって何?やっぱり私の事かな…?
呼び起こされる、昔の嫌な記憶。
ケラケラ笑っている隼人と蓮。隼人の笑い声でうまく聞こえない
「…----んなんじゃねぇ-」
「…---リンーーーーだな」
やっぱり私の事、話してたんだ。
胸がズキズキと痛む。
「俺は別にリンなんか何とも思ってねぇ!!ってかむしろ嫌いだ!!嫌い!!」
蓮の大きい声が響いた。
ここでも、あんたなんか嫌われてるよ?分からない?
そっか…
朱里の言葉は本当だったんだ
胸に隙間風のようなものがひんやりと吹き込んだ。