ギャップ彼女 1
「…うぜ」



同時にドアが開く




「……。」

『……。』




ハッとした私と目が合うのは、目を見開き驚いている様子の蓮で。






「お前…まさか…今の…」

『何にも聞いてないよ』



動揺する蓮に対し、私は笑顔を作り平然と答えた。




聞いていない事にしよう。
そう思った。




『そ、そうだ!さっき店長から電話があってね、急遽バイトしてくれって頼まれたんだ』

「おい」

『悠斗。という事で、バイト行くね?』

「まて」

『お疲れ様でした』




私は蓮の声を遮って笑顔を作り、逃げるようにその場を後にした。







ーーー上手く笑えていただろうか?





早く1人になりたくて、とにかく走った。
外に出ると雨が降っていて…




「傘、ないや」



あんなに晴れていたのにな…
自転車をこぐ気にもなれず、雨の中1時間以上かけて自転車を押しながら、トボトボと家に帰った。






大丈夫。
私は、強い。





このくらいなんでもない。
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