ギャップ彼女 1
視界に入ったのは、小柄な女の子。黒髪を2つに縛りメガネをかけている。



真面目そうな感じだ。
顔は……よく見えない。俺がジッと見入っていると…



「フフ良い場所みっけ!ここを私のオアシスに任命よ!」




……は?




俺は、自分の目を疑った。
だってその女の子は、変なポーズをとっているのだ。




一体あれは、何キャラだ?



本気でビビった。1人芝居だ…
ありえねぇ。



……変な女。




思わず笑みがこぼれた。





するとこちらに向かって歩いてくる彼女。
(やべぇ…。笑ったのバレたか?)




俺は、身を潜めた。




彼女はそのままタンク下に座り、お弁当を食べ始めた。どうやらこちらには全く気付いている様子はない。





(まいっか。どうでも…)



また寝ころんだ俺は、ぼんやりと空を眺めながら、残りのパンを食べた。
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