春風



おれは大きく息を吸ってボールを置いた。


笛の音と同時に一歩目を踏み出し、左足を振り抜いた。


完璧なコース。入ったと思った。


その思いは、またしてもあいつに阻まれた。





おれたちは負けた。


圭一は怪我を悔やんだ。
篤紫は自分のミスを悔やんだ。
おれは自分のふがいなさを悔やんだ。




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