妹が彼氏欲しいらしいから俺が仮の彼氏になってみた
そのあと花村といつものようなバカ騒ぎを幾度となく繰り返し、今日の仮デートは終わりを迎えようとしていた
「花村。今日は楽しかったか?」
「そうね。楽しかったわ。」
花村本人には喜んでもらえたが実際何も練習になってないじゃないかこれ...
我が妹だったらこんなにうまくいくはずがない。あの性格をどうにかして変えなければ今日みたいにはいかないはずだ...
「一条くん。悩んでいるようだから言っておくけど、本人が楽しかったらそれはそれでいいのよ。」
「そうか...」
そうだよな本人が喜んでくれればそれで構わない
「...と、とりあえず今日はありがとうと言っておくわ」
「付き合ってくれてありがとな。あとで何か奢ってやるよ。」
「その気持ちだけもらっておくわ。」
「そうか。ならいいんだ」
花村を家の近くまで送り花村と別れた
さ、俺も家に帰るか。
電車に乗車し3駅先で降り、10分ほどの家へと向かった
「ただいまー...」
妹はいるようだが見事に無視された
俺は台所へ向かい冷蔵庫からマテ茶を取り出す
ふぅ...疲れたな今日は
...
リビングには俺と、妹のみ
テレビで有〇弘行の笑い声のみが響く
何か話すか
「今日もカレーでいいか?」
「...うん」
よし、コミュニケーションが取れた
俺は荷物二階に運び入れる
俺は昨日の残りのカレーが入った鍋を温めた
かなりどうでもいいが人参が少ない気がする
そうか。我が妹は人参が好きだったな
足しておくか...
俺は冷蔵庫から人参を取り出し、適当な大きさに切り分け鍋に入れた
「ねえあんた」
突如妹に呼ばれる
妹の方から話しかけてもらえるとはついてるな
「なんだ?」
「...あんた本気で私に彼氏作らせようとしてくれるわけ?」
「そのつもりだぞ」
なんだ?気が変わったか?
「...なら...よろしく...あんたしか頼れる人がいないから仕方無くだけど。そこ!履き違えるんじゃないぞ」
「...わかってるよそのぐらい。俺の事嫌っているのだって充分わかってるさ。」
「ああそう。ならよろしい。」
妹はぶっきらぼうに返した
妹に彼氏か...中学から今までこんなことを続けているがいざもし彼氏ができたとしたら、保護者役である俺に感慨深いものが沸き上がってくるかもな...
カレーが徐々に煮立ってくる
そろそろいいか
食器を取り出し、皿に盛り付ける。我が妹のには人参多めに。
「ほら、カレーだぞ。」
「おう...」
妹の前にカレーを置くと妹動きが止まった
「どうかしたか?」
「...いいや別に、なんでもない」
どうやら人参多めにしたのがわかったみたいだ
顔と声があってないな...素直じゃない所も妹らしい
これからはどうなるか全くと言っていいほど見当が付かないがまあ妹の事だし何とかなるだろう
今はまだこんな毎日が続くだろう
今みたいにこうやって妹はCoCo〇の8辛程度のカレーをペロリと食している
そのせいで俺は舌がサバンナ状態になっている
同じことをサバンナで言えるかというと言えないが...
そんなことはどうでもいい
今は...