どうしようもないくらい好きでした(仮)



「もう少しだけ、陸の事信じて見守っててくれないかな?
いつとははっきり言えないのが、もどかしいんだけどね」


やっぱり龍さんは、私なんかよりずっとずっと陸の事を理解している。
私の知らない陸を知っていて、陸の居ない隙間をこうして埋めようとしてくれている。


今日ここに来たことを、心から良かったと思った。
龍さんに会えた事で、私に重くのしかかった雨雲が、一気に晴れていくのがわかる。


ここに来た時には想像もつかなかった程に、温かく晴れやかな気持ちで龍さんの前に座っていた。


それからその後は、龍さんの奥さんについてを、根掘り葉掘りと聞いてやった。
個人的な好奇心と、ちょっとした仕返しのつもりで。






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