どうしようもないくらい好きでした(仮)



今日は土曜日で、午後から陸のアパートへ行くつもりでいた。


私宛ての郵便物が届いていないかポストを確認するために。


懲りもせず、確認してはへこむ。
そんな日々がもう何日続いているのだろうか。


始めはほったらかしにされている事への不満が先に立ち、苛立ちを覚えた。


けれども暫くすると、陸に何かあったのでは…。
そんな不安が頭をよぎり始める。


そんなこんなで、私の食欲は日に日に落ちていき、精神的にもかなり追い詰められている感は否めない。


私を知る誰もが『大丈夫?』と心配そうな顔をして口を揃える。


私はそれに対して、無理矢理明るく振る舞っては『大丈夫だ』と笑ってみせるだ。


そのやり取りもまた、私にとってはストレスの一つになっていた。




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