どうしようもないくらい好きでした(仮)



久しぶりに聞いた声。
優しく包み込むような温かさに包み込まれるような安心感がある。


突然の出来事に、嬉しいのに何故か泣きそうになってしまう。
涙をこらえているのに精一杯で、言葉は続かずに飲み込まれた。


電話を切った後でも、右耳の奥にはその余韻が残っている。


それなのに、未だどこか信じられない自分もいる。
あまりにも突然すぎたのだ。


私は暫くその場に座り込んだまま。
陸と交わした、数分前の言葉のやり取りを思い出していた。


明日には陸に会える。


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