どうしようもないくらい好きでした(仮)



寒さで目が覚める。


『あれ…私、寝ちゃってたんだ』


気がつけばベットの上で、布団も掛けずに寝てしまったようだった。


部屋の電気も付けたまま。


このところずっと感じていた、得体の知れない不安の要素が、気づけばいつの間にか消えて無くなっている。


それと引き換えに、睡魔に襲われてしまった。
そんなところだった。


朝の6時。
一度目覚めた頭は、もう眠る事を求めていないようだった。


何をするにもまだ早い時間。
私はとりあえずシャワーを浴びる事にした。


冷たく冷え切った身体が、少し熱めのシャワーのお湯で色付いていくのがわかる。


頭の先から、足の指先まで。
私の身体中を温められた血液が巡っていくのがわかる。


あと数時間後には、陸の温もりが私の身体を高揚させる…。





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