甘々ヤンキー君と極上恋愛
屋上のフェンスに手をかけ
一人泣いていた時だった
「......桜?」
私の、好きな声が背後から聞こえた
慌てて涙をぬぐい
「ん?晴希じゃん!」
下手くそな笑顔を作り
明るい声で話しかける
そんな私を見た晴希は
少し顔をしかめた
「こんなとこで何してんだよ」
「......なんとなく屋上に来たい気分だったの」
自分でもバカなこと言ってるなと
思った
けれど晴希には話したくなかった
知られたくなかった
「お前さ....嘘着くの下手だよな」
「.....えっ」
嘘着くのが下手?
そんなはずない。
ちゃんと笑ってたはずなのに
「話せば楽になることもあるんじゃねぇの?」
優しい口調でそう言ってくる晴希に
すくわれた気がした