あたしの証~番外編~
これからは、咲夜に経営について教えるつもりだ。
咲夜も気合い入ったのか、意気揚々と病室を後にしていた。


咲夜も帰った後。

病室で一人になり、ごろんと寝転ぶと天井を見上げる。


俺もゆっくりと休むいい機会なのかもな。
色々、確かに詰め込んでいた様な気がする。


誰かに甘えるのは苦手だ。

りなはそんな俺を知ってるから、毒を吐き出す様に話を聞き出してくれる。
ただ、最近は忙しくてそんな時間すら持てなかった。


りなの手助けがないと、俺はすぐに息詰ってしまうのだと気付く。



きっと俺はりながいないと、生きて行く事すらままならないだろう。


りなはあんな性格だ。
生きて行けるかもしれないが。


どこか、狂ってる俺の補正をりなだけがしてくれるから。


「…タバコ吸いてえ」


両手で顔を覆うと、俺はそう呟いた。
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