あたしの証~番外編~
すぐに退院だと思ってたのに、何故か色々検査をさせられて、それは長引き、結局一週間後に退院。
良い機会だっていう、多分りなの陰謀。
病院なんてそうそう行かないしな。
りながタバコ持ってたし、絶対吸ったらダメって笑顔で言われたから、強制禁煙。
だからか、イライラが半端ない。
それが和らぐのは、あかりとりなが見舞いに来てくれた時だった。
あの時だけは、忘れる事が出来る。
今日も二人が見舞いに来た。
「ゆうや、来たよ」
あかりとりなが笑顔で俺の元に近付く。
それに、イライラしてた俺の頬が緩む。
「今日はねー、りなさんと出かけるの!」
「…どこへ?」
「秘密だもんねー!」
「そうそう、女同士の秘密!」
ねーって顔を見合わせて、首を傾けて笑い合っていた。
そんな二人の様子に息をつく。
相変わらず仲良しだな。