冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)
ーー放課後
「萌加ー! 帰るよーっ」
7限終了のチャイムが鳴ったと同時に、桃江があたしの席に来た。
「うん! 帰ろ!」
あたしも早めに支度が出来てたから、準備はおっけい!
…本当は…風麻と帰りたかったけど、桃江が「うっかり好きって言うと悪いから!」
とかいう理由で、今日は風麻の教室には行かないで、桃江と帰ることに。
「…風麻、好きって言うたび嫌そうな顔するよねぇ…」
階段を下りながら、桃江に言う。
「そりゃぁね、しつこいもん」
うっっ…
桃江、ハッキリ言ったな…。
確かに、しつこいのかな…。
「伝わってほしくて…つい、言っちゃう」
…もう、クセみたいな感じなんだよね。
風麻に「好き」って言うのが…。