冷たい君が一途に好き*幼なじみに片想い*(仮)
「どうだったー? 颯くんのアドバイスは」
教室に戻ると、桃江がすぐに聞いてきた。
桃江にも、アドバイスを話そう!
「あのね、なんか…今日から風麻に『好き』って言わないことが、アドバイスなんだって」
きっと桃江なら「…は?」とか言うと思ったら…
「あ、なるほど。
颯くん、なかなかいいの考えたわね!」
…なんか、理解してるっぽい??
わかってないの、あたしだけ??
あたしはポカーンとして桃江を見る。
「な〜にポカーンとしてるの!
絶対、ぜーったいに、好きって言っちゃダメだからね?
わかってるよね??」
桃江の顔は有無を言わせない迫力で、あたしは思わず、首を縦にふった。
よく、意味わかってないけども…。
あたしがそうすると納得したように桃江は首を縦にうんうん、として
そのまま自分の席に行ってしまった。
…まぁ、桃江は意味わかったんだね。
なんで、あたしは分からないのかなー?なんて思いながら、あたしも自分の席に着いた。