一匹狼な彼氏と能天気な彼女



案の定、は?といったマヌケ面になる島崎。



いや、まぁ一人でやったらいいんだけどさ、だんだん寂しくなるんだよねー。



それに今回高いとこ掃除するし、背の高い人がいたらあたしの教卓に乗る手間省けるじゃん?



「うんよし決定。あっこれ強制だからね。」


「ちょ、おいっ!!」



島崎の背中をグイグイ押して黒板に連行。



そして雑巾を渡す。



「んだよこれ。」


「えっ、雑巾だけど。」


「…そんぐらい分かるに決まってんだろ。これをどうすんだって聞いてんの。」



あっ、そーゆーこと(笑)



「絞って黒板の上んとこ拭いて。」


「お前がすればいいだろ?」


「あたし届かないからー。」


「…ったく、なんで俺が……」



ブツブツ文句を言いながらも、雑巾を絞りにいく島崎。



案外優しいとこあんじゃん。





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