一匹狼な彼氏と能天気な彼女

こんなに笑ったのはいつぶりだろう。


コイツといると、何もかも楽しく思える。


何だ、この感覚……。



俺が笑っていることにも怒ったのか、香瑠がぶぅっと頬を膨らます。



「「か、可愛い…///」」


それを見て雑魚どもが顔を赤くしているのを見た俺はなぜかイラッときた。



「てめぇら、何アホ面してんだよ。」


この黒いモノが渦巻く感情も分からない。


分からないことだらけだ。



あーくそっ、…決めた。



「香瑠、マジで下がっとけよ。

…ちょっと暴れてやる。」


「停学にならないでよー。」



心配してくれてんのかと思って見たが、当の本人は呑気にクレープを食べてる。


そして、それでもいいと思った自分がいた。



「フッ…わーったよ。」