妖精と精霊と人間と

第三話 スピリット

 「・・・にしても、さっきの炎にはビックリだねー。」
 美香がそう言って歩きながら、自分の手を見詰めた。彼等は、精霊の住む村・スピリットに向かっていた。妖精の魔女や魔法使い、戦士に剣士、弓使いなどがいる。それぞれが思い思いの場所を飛んだり、跳ねたり、歩いたり、走ったりしていた。北斗達は、その村の武器屋に入った。中には、剣や杖などが所狭と並んでいた。
 「美香さん、明さん。この中から好きな武器を選んで下さい。」
 風流がそう言うと、美香はこう言った。
 「北斗!あたしこの杖がいーなぁ。」
 美香の指差す先には、細く長い枝の先に炎の天使・パアリアが装飾されている杖があった。
 「美香、それが良いの?」
 「うん!」
 そう言って、彼女はにっと微笑んだ。
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