妖精と精霊と人間と
 「良いよ、それで。じゃあ、ちょっと待ってね。明!決まった?」
 「ん?ああ・・・これなんだけどよ・・・良いか?」
 明の指差す先には、柄の部分が赤く金で装飾されている、鋼の剣があった。
 「嵐。これ宜しくね。」
 「はい、解りました。」
 風流はそう言うと剣と杖を買って来て、明と美香に渡した。
 「ありがとよ。」
 「ねー、北斗。お金・・・どっから出したの?」
 美香が不思議そうに北斗の顔を覗きこんでそう言うと、北斗は微笑んでこう言った。
 「ん?嵐に任せておけば、何も問題は無いよ。」
 そう言って、ニコニコと笑っている。
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