妖精と精霊と人間と
 風流は人間の元で、人間の為につくしていた。家事をしたり子供の世話をしたり、色々していた。そんなある夜、バンパイアがその家の娘と妻の生き血をすすって行った。『バンパイアに生き血を吸われた者は、バンパイアになる。』まさにその通りだった。その街にはバンパイアが徘徊し、とても人が住めるような場所では無くなった。地獄絵図。その言葉がぴったりだった。大人が子供を襲い、子供が大人を襲い、女が男を襲い、男が女を襲った。狂っていた。たった一人のバンパイアのせいで、街一つが壊滅してしまったのだ。その後、風流はこの精霊の街へと逃げてきたのだ。自分一人では、バンパイアを止める事も、慕っていた旦那様も、助ける事が出来なかったのだ。
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