妖精と精霊と人間と
 「そうだね。じゃあ、これから一階の酒場にでも行ってみようか?ねぇ、美香。明。」
 北斗がそう言うと、明は呆れた顔してこう言った。
 「ったく・・・んなのに向かってくのか?しかたねーな。まったく、うちの王子様は御人好しだぜ。」
 「本当にね・・・。でも、私達じゃなきゃダメならしかたないネン♪ちょーっち怖いけど・・・まあ、なんとかなるだろうしね♡うちには、騎士(ナイト)様が二人も居るんだから。」
 美香はそう言って、にっと微笑んだ。月の光が、開け放した窓から注ぎ込む。どうやら、今夜は満月のようだ。丸く輝く月の周りで、星がキラキラと光り輝いていた。
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