妖精と精霊と人間と

第九話 最後の仲間。

 それから三時間後。明達は、オークの村で祝杯を上げていた。オーク、ドワーフ、エルフ、人、ブラウニー、ユニコーン、どの種族も楽しそうに笑っていた。
 急に、デントは席から立ち上がり、明の傍に向かった。周囲が静まり返った。
 「なんのようだよ。」
 「約束、忘れる、良く、ない。俺、お前、ついて、行く。デント、負けた。お前、デントより、強い。俺、お前、守る。俺、もっと、強く、なる。今度、お前、倒す。」
 「フッ・・・俺様だって、勝ちはゆずらねーぜ?・・・・・・よろしくな、デント。」
 「よろしく頼む、セイドウジアキラ。」
 二人はそう言うと腕をガッと組んで、にっと笑った。
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