名前のない想い
なんだか久しぶり。
こうして2人で歩くの。
…健人。
背中が広くて背が高くて。
笑うと爽やかで性格も優しい。
どうして、あたしなんかと付き合ってくれたの?
「………健人。」
「ん?」
聞いてみようと思った。
どうして付き合ってくれたの?
…もう、あたしとは付き合えない?
「やっぱなんでもない。」
「おう。」
やっぱり聞けない。
だって…
健人を幸せにできるのはあたしじゃない。
あたしの家の付近までついたとき
健人があたしに、こう言ってくれた。
「そんな暗い顔すんな。」
「え?」
「今日お前、奈々美とかといなかったから。なんかそーなのかなって。」
健人、気づいてたんだ。
「うん。ありがとう。」
「じゃ、また明日な。」
健人が後ろを向けて帰っていった。
「送ってくれてありがとう!」
あたしが大きい声でそう言うと
健人がこっちをむいて笑った。
やっぱり…
やっぱり好き。
絶対に実らない片想い。