偽りと君




軽いリップ音を響かせ綺麗な顔は離れていった。





「何の真似?」



「んー 可愛い水琴チャンを落とそう作戦」



「…帰る」




「ダーメ」



いつもより糖度が高い…

というか、あいつにキスされたのが
初めてなわけじゃないけどどこかいつもと違っていてテンパった。


勿論、表情には出さない


あいつが調子に乗るのは
目に見えていたから。




「なんであんた 今日こんなに甘いわけ?
うざったい…」



「水琴チャン手強い でも、うざったいは
酷くない?」



「帰る…今日は大人しくお見合いしなさいよ」








< 19 / 49 >

この作品をシェア

pagetop