偽りと君


「ん?何?」


やることなすことすべてが様になっていて

すれ違う人たちが2度見をしていく



「葵椎さー カッコ良くなったよね」



「…」



「えっ、無視?」


顔を覗き込もうとすると目元を覆われる。


隙間から顔を真っ赤にした葵椎が見えた




「え!?葵椎照れてんの」


「うっさいな みこが不意打ちそういうこと言うから…」


「うわぁ、なんか貴重!!」


「ちょっと みこ~」


「嘘ウソ 楽しんでなんかいないって」


「それもそれでなんか ショックだわ」



数年ぶりなのに そんな感じをさせない…

葵椎が人から好かれる理由がよく分かる。






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